曲を作るほとんどの方にとって有用なマスタリングプラグインです。
無人島で作曲をすることになって(?)、DAW付属以外に持っていけるプラグインエフェクトが1つしかないと言われたらきっとこれを選ぶと思います。
いやOZONEといい勝負かも。
Lurssen Mastering Consoleはマスタートラックに立ち上げて、ちょっとだけ設定してあげるだけで後は勝手にやってくれるのでとても頼りになります。
もっぴーさうんどの曲には基本これがささっています。
あれこれ考える必要がない
DAW付属のマキシマイザーで単純に持ち上げるとなんだか変な感じになるし、EQやコンプを使ってもスカスカになったりもこもこしたりうまくいかない…もっと自然にまとめつつ音圧を上げたい…
と思ったことがあると思います。私です。
Lurssen Mastering Consoleは様々なエフェクトがはじめから組み合わさっており、ジャンルに応じた最適な作業を内部で勝手にやってくれます。
かなり自然に全体を持ち上げてまとめてくれます。
下手に自分であれこれするよりこれさしたほうが良くなるし楽です。素敵。
操作も簡単
操作方法もわかりやすいです。
UI左上のSTYLEから作っている曲に近いジャンルを選び、
VUメーターが赤色ゾーンを振り切れない程度にInput量を調整し、
引っ込めたい・持ち上げたい音域を5つのEQノブを回して調整するだけ。
「-□-□-□-」というボタンを押すとどのエフェクトがどのようにかかっているのかを確認できます。
気になるようであればここでコンプ、ディエッサーなどのかかり具合を調整できます。
聴き比べ
Cubaseについているサンプリング素材を使って簡単に比較してみました。
だいぶうるさいので音量注意です。
ノーマライズしただけ
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
Cubase付属のMaximizer
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
Lurssen(デフォルトプリセット「PopRock」のまま)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
OZONE(Master AssistantかけてMaximizerを目標値まで上げ)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
Lurssen(「Americana Tight」で低音を少し調整したもの)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ノーマライズしただけのもの以外はどれも概ね同じラウドネス(≒-9LUFS)になるところまで雑に持ち上げています。わざと音圧高めに。
(あれ、デフォだとOZONEが一番いいんじゃ…)
付属のMaximizerだとポンピングしちゃってうにょうにょしてますね。
Lurssenはデフォ設定だと低音が強めに出すぎてる感じがしますね。そこを直してあげると全体もまとまって良くなると思います。
OZONEは流石に一番バランス良いですね。ジャンルに対してちょっと軽いかな?と感じる程度。
どれも追い込んでいないとこんな感じで、ここからLurssenはEQノブをいじって好みの質感にして、OZONEはさらに細かく調整することになります。
結構重い、DAWの操作にラグが生じる
PCスペックによってはミックスをしながらマスターでもLurssenを使おうとすると動作が重すぎてDAWがカクつく可能性があります。
また、マスターに立ち上げたままだとDAWの動きにラグが発生し少しもたつくようになります。リアルタイム録音なんかはかなり厳しいです。
そういう使い方は想定していないでしょうし、ミックス時には抜いておくといいですね。
私のようなものぐさでなければ別プロジェクトを立ち上げマスター単体で処理すると良いと思います。
スタンドアロン版もあります。
終わりに
もっぴーさうんどはLurssenでがっつり処理してもらった後にOZONEで気になった細かいところを控えめに調整しています。激重プラグイン2つが並列するのでPCが火を吹きます。
どうしてもうまくいかない時はたいていミックスが原因なので、1日寝かせてリフレッシュしてから再調整します。
いかに楽に曲をまとめあげるかという点で素晴らしいプラグインです。
立ち上げるだけでガッツリマスタリングしてくれる「Lurssen Mastering Console」レビューでした。
https://www.ikmultimedia.com/products/lurssen/?L=JP