花粉で死にかけているもっぴーさうんどです。
本当にこの時期は辛い…。
https://www.virharmonic.com/bohemian_violin
ご紹介するソロバイオリン音源は、VIRHARMONIC「Bohemian Violin」です。
何かとよく使っています。
自動で抑揚をつけてくれるのでベタ打ちでもそれっぽく鳴ってくれる、
リアルタイム録音しても割とそれなりの演奏をしてくれる、
ちゃんとオートメーションやキースイッチを書けばもう少しそれらしく鳴ってくれる、
でも細かく見るとめっちゃ気になるし細かい調整は大変。
そんな音源です。
段落ごとにいいところと悪いところを書いてます。
仕組みとしてはp→mfとかmf→fとか、考えられる様々な抑揚のパターンを予め録っておき、
打ち込まれているMIDIノートの動きやベロシティを読んで適当な音を鳴らしていくもので
これがこの音源の最大の特徴と言えます。
感覚で強く弾きたいところをベロシティ高め、弱いところを低めにしてあげるだけで
勝手に抑揚をつけてくれるのでそれなりに自然に聞こえるわけです。
気になるところはオートメーションやキースイッチを書いて調整していく感じです。
バイオリンの演奏のテンションは下記の3種類収録されています。
ノーマルな演奏のIMPROV(即興) 3:10くらい
アタック強め感情的で哀愁漂うCZARDAS(チャールダーシュ。同名の曲かハンガリー音楽のジャンル) 7:46
ゆったりめなEMOTIVE 11:46
結構カラーが違うので使い分けることができます。
キースイッチは色々とありますが、
デフォルトの状態だとビブラートも弓の返すタイミングも一緒に収録されているので
リアルな反面細かい調整をするのは難しいです。
収録されたサンプルに依存するので、箇所によっては直しようがなかったりします。
ゆったりしたフレーズとかだと結構悩むことが多いかも。
ボウイングに関してはアップダウン、Rebowがキースイッチでも制御できます。
奏法はトリル、ピチカート、スピカート、スタッカート。
キースイッチを押している間だけ変化するという特殊な仕組みなのでちょっとだけ慣れが必要です。
インスタントなソロバイオリン音源と割り切って使うのが良いと思います。
音質はかなり良く、ドライにすればかなりクローズなバイオリンそのものの乾いた質感になります。
マイク切り替えなどはなく、ステレオ収録でモノラルはありません。
曲によってはやや音像が横に開いているように感じなくもないと思うので
Imagerとかで絞ってあげるとちょうど良くなるんじゃないかなと。
標準装備されているリバーブはUVIのSparkverbで、これもかなり優秀なリバーブです。
非常に軽くて濁りのない透き通った響き方をします。
上下1オクターブ分のレガート、ポルタメントに対応しています
サンプルベースの音源なのでまあそうだよねと思いつつ、
レガートは実際のバイオリンの運指や弦の動きに左右されているようで
早かったり遅かったりが音程の開き具合によって違います。
大きく開いているほどゆっくりになります。
レガートの速度は4段階あり、
とても早いか、音程に依存、遅い、もしくはポルタメント
みたいな感じです。
ベタ打ちだったりリアルタイム録音だとぬるっとした弾き方をするので
気になる人はかなり気になると思います。
キースイッチで指定はできるので、編集する場合は頑張る必要があります。
アタックのタイミングも少し遅く、レガートのタイミングもまちまちなので
概ね-50ms ~ -80msほどのトラックディレイを入れてタイミングを合わせつつ
適宜MIDIノートを前のめりに動かして調整する必要があります。
普通に打ち込んであるMIDIノート上ではバグらないですが、
マウスで音程を確認する時にピアノロール上を高速でぐりっとドラッグしてしまうと
最後のノートが収録された1サンプル分鳴り続けます。
収録量や中のプログラムをアップデートしていき、複数回に渡ってリリースしていき、
それに伴って価格も上げていくという変わった販売の仕方をしており、
Exp1が出ている現在は199ポンド(今だと約29,000円)で販売されています。
もうすぐExp2がリリースされそうで、今後もあともう少しはアップデートされるようです。
どうなるのか楽しみです。
ベタ打ちでもそれっぽく鳴ってくれる(でも調整は大変な)ソロバイオリン音源「Bohemian Violin」レビューでした。
ソロバイオリンって色んなメーカーがたくさん出しているわけですが、
100点満点は目指さずサクッといい感じに鳴らすという目的においては
多分これが一番ラクなんじゃないかなと思ってます。
逆に細かく制御したいという方にとってはなかなか癖の強い音源になるのかなと。
最近バイオリンソロの録音をしていただくことが何回かあったのですが、
予算と時間に余裕があり、なおかつしっかりミックスできるなら
演奏していただいたほうが確実に良い結果になることはよく理解しつつも
こういう音源でサクッと作れるのも大変魅力的でした。
本当にこの時期は辛い…。
https://www.virharmonic.com/bohemian_violin
ご紹介するソロバイオリン音源は、VIRHARMONIC「Bohemian Violin」です。
何かとよく使っています。
自動で抑揚をつけてくれるのでベタ打ちでもそれっぽく鳴ってくれる、
リアルタイム録音しても割とそれなりの演奏をしてくれる、
ちゃんとオートメーションやキースイッチを書けばもう少しそれらしく鳴ってくれる、
でも細かく見るとめっちゃ気になるし細かい調整は大変。
そんな音源です。
段落ごとにいいところと悪いところを書いてます。
打ち込みの状況を解析して自動で抑揚をつけてくれる
仕組みとしてはp→mfとかmf→fとか、考えられる様々な抑揚のパターンを予め録っておき、
打ち込まれているMIDIノートの動きやベロシティを読んで適当な音を鳴らしていくもので
これがこの音源の最大の特徴と言えます。
感覚で強く弾きたいところをベロシティ高め、弱いところを低めにしてあげるだけで
勝手に抑揚をつけてくれるのでそれなりに自然に聞こえるわけです。
気になるところはオートメーションやキースイッチを書いて調整していく感じです。
バイオリンの演奏のテンションは下記の3種類収録されています。
ノーマルな演奏のIMPROV(即興) 3:10くらい
アタック強め感情的で哀愁漂うCZARDAS(チャールダーシュ。同名の曲かハンガリー音楽のジャンル) 7:46
ゆったりめなEMOTIVE 11:46
結構カラーが違うので使い分けることができます。
細かいことは苦手
キースイッチは色々とありますが、
デフォルトの状態だとビブラートも弓の返すタイミングも一緒に収録されているので
リアルな反面細かい調整をするのは難しいです。
収録されたサンプルに依存するので、箇所によっては直しようがなかったりします。
ゆったりしたフレーズとかだと結構悩むことが多いかも。
ボウイングに関してはアップダウン、Rebowがキースイッチでも制御できます。
奏法はトリル、ピチカート、スピカート、スタッカート。
キースイッチを押している間だけ変化するという特殊な仕組みなのでちょっとだけ慣れが必要です。
インスタントなソロバイオリン音源と割り切って使うのが良いと思います。
素の音質はドライでとても良い
音質はかなり良く、ドライにすればかなりクローズなバイオリンそのものの乾いた質感になります。
マイク切り替えなどはなく、ステレオ収録でモノラルはありません。
曲によってはやや音像が横に開いているように感じなくもないと思うので
Imagerとかで絞ってあげるとちょうど良くなるんじゃないかなと。
標準装備されているリバーブはUVIのSparkverbで、これもかなり優秀なリバーブです。
非常に軽くて濁りのない透き通った響き方をします。
レガートはタイミングがまちまち
上下1オクターブ分のレガート、ポルタメントに対応しています
サンプルベースの音源なのでまあそうだよねと思いつつ、
レガートは実際のバイオリンの運指や弦の動きに左右されているようで
早かったり遅かったりが音程の開き具合によって違います。
大きく開いているほどゆっくりになります。
レガートの速度は4段階あり、
とても早いか、音程に依存、遅い、もしくはポルタメント
みたいな感じです。
ベタ打ちだったりリアルタイム録音だとぬるっとした弾き方をするので
気になる人はかなり気になると思います。
キースイッチで指定はできるので、編集する場合は頑張る必要があります。
アタックのタイミングも少し遅く、レガートのタイミングもまちまちなので
概ね-50ms ~ -80msほどのトラックディレイを入れてタイミングを合わせつつ
適宜MIDIノートを前のめりに動かして調整する必要があります。
音が1サンプル分鳴り続けるバグがある
普通に打ち込んであるMIDIノート上ではバグらないですが、
マウスで音程を確認する時にピアノロール上を高速でぐりっとドラッグしてしまうと
最後のノートが収録された1サンプル分鳴り続けます。
進化をあと2回くらい残している
収録量や中のプログラムをアップデートしていき、複数回に渡ってリリースしていき、
それに伴って価格も上げていくという変わった販売の仕方をしており、
Exp1が出ている現在は199ポンド(今だと約29,000円)で販売されています。
もうすぐExp2がリリースされそうで、今後もあともう少しはアップデートされるようです。
どうなるのか楽しみです。
終わりに
ベタ打ちでもそれっぽく鳴ってくれる(でも調整は大変な)ソロバイオリン音源「Bohemian Violin」レビューでした。
ソロバイオリンって色んなメーカーがたくさん出しているわけですが、
100点満点は目指さずサクッといい感じに鳴らすという目的においては
多分これが一番ラクなんじゃないかなと思ってます。
逆に細かく制御したいという方にとってはなかなか癖の強い音源になるのかなと。
最近バイオリンソロの録音をしていただくことが何回かあったのですが、
予算と時間に余裕があり、なおかつしっかりミックスできるなら
演奏していただいたほうが確実に良い結果になることはよく理解しつつも
こういう音源でサクッと作れるのも大変魅力的でした。
この記事へのコメント