2016年11月25日

Wavesfactoryのヘビィ級Fazioliピアノ音源「Mercury」

Mercury_main.png

※「WavesのMercury」ではなく、「WavesfactoryのMercury」です!

内容から必要スペックまで全てがヘビィ級のピアノ音源がWavesfactoryから発売されました。
ピアノ音源では珍しい、イタリアのピアノ「Fazioli F228」を使っているのもポイント。
PCスペックを満たしているなら是非お勧めしたい一品なので記事にしました。

Wavesfactory Mercury
https://www.wavesfactory.com/mercury/



■音が滅茶苦茶良い


クリアな音で比較的明るめ。
でも低音から高音まで、空気感もしっかり収録されています。
収録サンプルのバラ付きもほとんどなく、よくまとまっています。






■マイクは5箇所で収録


マイク位置がULTRA CLOSE、CLOSE、MONO、MID、FARの5箇所あり、
それらを音量調整して好みの音色に変えられます。
このお陰でソロでも全然いけると思いますし、音もハッキリしているのでミックスもしやすい印象です。

ベロシティレイヤーは8段階と、ピアノ音源にしてはかなり少なめです。
その代わりに、UI左下のHQモードをONにすることでスムーズなベロシティ移行が擬似的に再現されます。
fffとかffの思いっきり弾いた音なんかが削られている印象ですが、
それ以外はHQモードにしていればベロシティのレイヤー数はほとんど気にならないです。
私はピアノ奏者でも何でもないので、あくまで楽曲制作に使用する上での感覚ですが。

Mercury_mixer.png


こちらは手前味噌ですが各マイク別に書き出したものです。
順にMIX、ULTRA CLOSE、CLOSE、MONO、MID、FARです。
書き出してから-0.5dBにノーマライズしています。







エフェクト・プリセットあり


エフェクトは基本的なリバーブ、コンプ、EQ、コーラス。
自分からエフェクトを使うことはあまりないでしょうが、Mercuryには多数のプリセットが用意されており、王道からエフェクトを使ったイロモノまで結構広めにおさえられています。
Mercury_effects.png


プリセットはこんな感じ。
注意:「Full」を選択するとメモリに滅茶苦茶読み込まれるのでメモリの足りていない方は選択しないようにしましょう。エラー落ちします。私はしました。
Mercuryプリセット.png






■細かくセッティング可能


Mercury_settings.png

左から順に、
・ROUND ROBIN
一つの音程+ベロシティに対して複数のサンプルから選択して鳴らすことにより
同音連打した際のマシンガン効果や演奏の単一的な表情を軽減することができます。
注意点として、MICが全部ONのとき、RRがx1増えるごとに1.5GBほどメモリを喰います。
PCに余裕があるソロ演奏などであれば使えると思います。

・VELOCITY CURVE
MIDIキーボードなどで弾いた時のベロシティの反映具合です。
つまみを回すことでざっくり調整もできますし、
グラフの下にある鉛筆マークをクリックして手動で書くこともできます。

・LID
ピアノの天板の開き具合を調整できます。
OPENが通常状態で、MID、Closeとなるごとに篭った音になります。

・NOISES
Key On/Key Offは鍵盤の押した時/離した時の鍵盤の音量。
Releaseは鍵盤を離した後の弦の余韻の音量。
ResoはResonance(共鳴)のことで、サステインペダルを踏みながら弾いた際の共鳴の音量。
Pedalはペダルを踏んだ時、離した時の音量です。

・SOUND
Timbleは音の質感を硬く〜柔らかくできます。
Rangeはダイナミクスレンジ。左に回すとベロシティによる音量差が縮まります。
Low Enhancerは低音の音量。
Sample Startは収録したサンプルのスタート位置。右に回すほど立ち上がりが早くなりますが、ノイズが出るので触らないほうが良いです。
Temperamentはピアノの調律です。デフォルトはA=440Hzです。

その他、CC64(Sustain)の値に応じてリリース量が変わるハーフペダル対応。


反面、実機のピアノでできる、「無音で押さえてある弦を他の鍵盤を弾くことで響かせる」といったことは再現されていません。シンパセティックレゾナンスと呼ばれるものですね。



メモリに滅茶苦茶読み込まれることの対処法としては、KONTAKTのパージ機能を使いましょう。
パージ.png

使用したサンプルだけ読み込むようになるのである程度は軽減できます。
それでも無理ならメモリ増設しましょう!



■気になる点:高スペック必須


ここなんです。
容量34GB。読み込みにかなり時間がかかるのでSSDは必須。

普通に立ち上げるだけでメモリ4GB消費。RRなんて使おうものならどんどこ増えていきます。

内部で色々なものが動いているのかCPUも結構喰います。HQモードは特に。
我が家のCPU(i7-4790K)でHQモードで普通に弾いてると10〜20%くらい消費します。
HQモードでなければその半分くらい。

必然的に高スペックPCが要求されます。
メモリ増設しようか真剣に悩み始めました。


(あと、これはリリース直後の現時点での話なので今後改善されると思いますが
数個のサンプルが歯抜けになっていたりしています。
改善されたらこの文章はなるべく早く削除します。)




そんなわけで、クオリティから必要スペックまでヘビィ級なWavesfactoryのピアノ音源「Mercury」ですが、2016年12月1日まで149€→99€のイントロセール中です。
PCスペックを満たしている方、複数のマイキングで音がはっきりしているピアノ音源が欲しかった方、ファツィオリのピアノ大好きな方はおすすめです。


Wavesfactory Mercury
https://www.wavesfactory.com/mercury/


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posted by もっぴーさうんど at 18:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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