2016年03月19日

マスタリング・波形編集ツール「WaveLab Pro 9」ができること

wlp9-collage-line-up-j.png

専門的・多機能すぎてわけがわからないため、記事などでレビューを見かけないWaveLabですが
WaveLab Pro 9にアップデートしたことで色々な部分が大きく改善され、
その用途で使用する方にはかなり魅力的なツールになったのではないかと思います。

そもそも、「まずWaveLabってなんぞや?」というところからの方が多いと思うので
今回はざっと搭載されている機能を見ていきます。
既に使っている方は公式サイトをチェックすればいいわけですからね!
次回移行(続けば)より詳しく見ていきます。


どう書けばいいか迷い、今回はひたすら文字だけです!何卒ご容赦ください!


Steinberg WaveLabサイト
http://japan.steinberg.net/jp/products/wavelab/start.html




WL9_generic_1920x180_v1.jpg

WaveLabはマスタリングツールである


曲の最終行程として、例えばアルバムに収録する複数の曲がそれぞれ音量/音圧や質感が違ったりするのを防ぐために全体を揃えて、CDプレスできる状態にするのをマスタリングと呼びます。

今のDAWは高性能化しているので、正直無くてもいいわけですが
より専門的にマスタリングをするために便利な機能が搭載されています。
わかってる範囲で書き出すとこんな感じ。



・読むこむと自動でM/S(オーディオの中央の音、左右の音)が生成され、それぞれにプラグインを挿したり音量調整ができる。
・オーディオファイルをくっつけると自動でフェードイン・アウトする
・オーディオファイルをまとめて読み込むとすぐにCD/DVD用に作成できる
・スピーカー(アウトプット)を8個登録でき、ボタンひとつで切り替えながら聴き比べできる
・DCオフセット処理、ディザリング、リサンプラーなどの修正ができる
・M/Sごとに処理が掛けられるOZONEみたいなマスタリングプラグイン「MasterRig」やノイズ除去などの専用プラグインがついてる
・波形の途中をカットすると隙間を自動でいい感じに詰めてくれる



…私もマスタリングでWaveLabを使ったことがないためあまりわかっていなかったりします。すみません。
というのも、DAWユーザーや様々な作品を作る方にとってはむしろ波形編集ソフトとしての魅力が大きいと思うのです。
なので次は波形編集に焦点を当てていきます。







WL9_generic_1920x180_v1.jpg

WaveLabは波形編集ツールでもある


こっち本題。
全部打ち込みで曲を作ることももちろんありますが、
音声作品を作る過程で、声、楽器、環境音、効果音、サンプリング素材など
様々な波形ファイルを扱う機会も多いことと思います。



そんな中で、
「ここにノイズ入ってる!」とか
この中音域にある音だけ取りたい!とか
もっと加工したいけどDAW上だと一回書き出して取り込まないといけなくて面倒!とか
全部まとめて同じエフェクトかけたい!とか
あまり融通の効かない波形編集に悩むことも多いかと思います。



WaveLabはそのあたりの問題が大体解決します。
できることを羅列しますと



・スペクトラムエディタで周波数レベルのノイズ処理ができる
・無音時間やその他の地点を検知して自動でファイルを分割してくれる
・Cubaseと連携して、曲作りの最中に波形編集→即反映できる(Cubase、Nuend最新版のみ)
・一括処理で複数の波形ファイルにまとめてエフェクトを掛けて書き出せる
・マルチレンダリングで複数のファイル形式に一度に書き出せる



主な機能で嬉しいのは多分このあたり。
これらがあると具体的に何が嬉しいのかというと、



・収録時の椅子を引く音、リップノイズ、楽器のぶつかる音、その他不意に入った特定のノイズだけを綺麗に除去できる
・ゲームで使われる掛け声など、まとめて一本の波形として収録されたボイスをほぼ自動で一個一個のファイルごとに分割できる
・簡単なボイスや効果音であれば、数百個あっても音量や形式を一括処理で揃えることができる。
・Cubaseで作曲しながら声やサンプリング素材の波形編集を同時並行で進められる。



つまり、録音された波形のノイズ除去だけに限らず
大量の波形ファイルを扱うボイスや効果音や音源ライブラリを作る時でも強力にサポートしてくれるわけです。

もっぴーさうんどもPOOR RECOREDERなどというKONTAKTライブラリを共同で作ったり、
お仕事でナレーションの編集をたまにすることもあってWaveLabはとても重宝しています。





ただひとつできない欠点として、環境音や「サー」といった持続するノイズを除去するのが苦手です。
Sonnoxのノイズ除去プラグインはあるにはあるものの、音質の劣化が激しい。

ノイズ除去に特化したソフト「RX4」や「Sound Forge」フリーソフト「Audacity」には
ノイズの乗った特定の範囲を読み込み、波形全体のノイズを除去する機能(ノイズプリント)がついているのですが
今後是非ともWaveLabにも実装していただきたいところです。





そんなこんなでして、
【WaveLab Pro 9を購入すると幸せになれる層】
Cubaseを使っていて生楽器やボイス、効果音の処理、音源ライブラリ制作をする機会が多い方。
非常に便利で心強いツールだと思います。時短できます。



【WaveLab Pro 9を購入しても幸せになりにくい層】
BGMをひたすら打ち込みで作ったり波形編集をする必要の無い方。Not Cubaseユーザー。
持て余す可能性が高いです。私も仕事や音源ライブラリ作るまでほとんど使いませんでした。



また、廉価版にWaveLab Elements 9 がありますが、機能が大きく制限されているので
あると便利かもしれませんが正直なところCubaseを持っていれば不要かなと思います。
(上で挙げている機能のほとんどが使えません。)
買うならWaveLab Pro 9!高いですが!



Steinberg WaveLabサイト
http://japan.steinberg.net/jp/products/wavelab/start.html










少し前ですがTwitterでボイス関連のトラブルを見かけまして。

ファイル整理とかノイズ除去だとかは声のお仕事をしている方のやることではなく
音の編集をする方が担当すると全部まとめて編集できて良いと個人的に思ってまして、
そういう方は今後長く波形編集と付き合っていくならツールを購入して
使っていくことを強くお勧めしたい次第であります。
そうじゃなきゃ是非とも我々音屋に仕事を流していただけたらと!



逆に声のお仕事をしている方がノイズ除去・整音作業するのも全然OKだとも思っていて、
その際には遠慮なく+αで料金とって対応していいんじゃないかなーと。
声の提供と整音・整理は別モノですし、専用ツール無しだと滅茶苦茶面倒ですからね。
初期投資して今後の+αを勝ち取っていただけたら。
そうじゃなきゃ是非とも我々音屋に仕事を流していただけたらと!!



ノイズ除去は専門知識よりも根気が大事な作業ですからね!
ツールが高いだけでその敷居はかなり低めだと思います。
WaveLabに限らず、RX4だったり、Adobeからも出ていたと思います。
ご自身に合ったものを使うとよろしいんじゃないかなと!
そうじゃなきゃ是非とも我々音屋に仕事を流していただけたらと!!!



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posted by もっぴーさうんど at 16:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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